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|| COLUMN ||

【第7回】ギターの練習に必要なものは何か?

取り敢えず、宅録ヘン(編)が完了したので、新しい話題を…。
 
まぁ、今更なんですが「アンタ誰?」って人も多いでしょうから、自己紹介がてら…。
呼称はKIYA-HEN(キヤヘン)です。
北海道でPhantom of sorrow と言うインディーズのシンフォニックメタルバンドを主宰しております。
地元では、ネットTVのレギュラー番組を持ってたり、最近流行り?のアイドルの育成やらバックアップやら、また最近はフリーセッションの主催や、ギター教室なんかも開いてやってる訳で、何かとギターやバンド初心者の方と接する機会が増えてるんですね。
そこで色々と質問されることが多いので、思いついたことをまとめていこうかと…そんな感じでコラムやらせてもらってます。
で、今回のお題は「ギターの練習に必要なものは何か?」って話。
ギター教室の看板上げてると、そりゃ色んな人がウチの門を叩く訳ですが、オレ自身「ロックギターを習う」なんて感覚がなかったので、この教室の門を叩く人たちの気持ちがイマイチわからなかった。
じゃ、なんで教室やってるの?って話になるんだが、そりゃ食うためですよね。w
色んな人に相談した結果「ギター教えないの?」って話が多かったんで、教室開いた訳なんですが、いざ開いてみるとまぁ色んな方が現れる。
 
ウチはロックギターに特化したことしかやってないんで、クラシックとかジャズとか、高度な技術や知識が必要なジャンルは「他当たってくれ!」と公言しているヘタレ教室なんですが、それでも初心者の方からみるとハードルはソコソコ高いようでソコソコの人が集まります。
年齢層は10代の中高生と、30代以上の初心者の方が多い。
中には50代のギタリストも居て、どう見てもオレより上手いでしょ?って人でも、もっといろんな事を知りたいって通ってくれてます。
20代の人はそこそこ弾ける人がさらなるスキルアップのために来るけど、20代の初心者は殆ど居ませんね。
 
で、見てると初心者の多くは3ヶ月位で挫折するんですよ。
挫折の理由は、「(習っているのに)中々上手くならない。」ってのがダントツです。
 
なんで上手くならないのか?
答えは簡単です。
 
”練習しないから。”
 
恐らく今活躍してるギタリストは、ギターを初めたビギナーの頃、1日8時間とか平気で練習してたと思うんですよ。
ギターを手に取った瞬間に弾けたヤツなんか一人も居ないと思う。
それはスティーブ・ヴァイも一緒だと思うんですわ。
 
で、過去ウチの教室に来る生徒さんで3ヶ月で止めた連中は、まず練習してこない。
長年先生やってると、本人のプレイを見るとどのくらい練習してきたか、見て分かるんですよ。
口では練習してきましたって言うんだけど、実際にはほとんどしてないに等しい。
で、聞いてみると毎日は練習できないとか、1日に30分は練習してますとか言うわけ。
 
実はギターなんて1日8時間とか練習して数ヶ月経たないとちゃんと弾けない難しい楽器なんです。
 
でも、巷の教本のたぐいは何故か「簡単に弾ける!」とか「今日から弾ける!」とか「直ぐに弾ける!」とか、まるで教本買った其の日からイキナリ弾き語りでもできそうな勢いで書かれてる。
これはまるで英会話教材のウリ文句みたい。
「聞いてるだけで3ヶ月で喋れるようになる!」とかね。w
 
そんな簡単に出来るわけ無いでしょう。
絶対に無理ですから。
そんなに直ぐ弾けたら、みんなカリスマギタリストになれますって。www
  
でも、初心者の方は「取り敢えず教室に通えば、直ぐに弾けるようになる。」って思い込んでる方が沢山いらっしゃる。
この部分ね、あまり脅かすと生徒が集まらないし、だからといって簡単だよと言ってしまうと、後が大変。
だから、ウチでは初めての生徒さんに必ず質問するんです。
 
1)何がしたいか、どうなりたいか?
2)何ヶ月でどうなりたいとか具体的な期限はあるのか?
3)レッスンするにあたって、何が大切だと思うか?
 
この3つ。
 
1)は、大体「弾き語りができるように成りたい。」とか、「バンドでリードギターを弾けるように成りたい。」ってのが多い。
まぁ、もちろん趣味の範囲だろうがコレ結構ド素人から始めると成ると厄介だったりする。
でも、努力する気があれば出来ないことじゃない。
現に、色んな人が弾き語ったりバンド演ってたりするわけだしね。
 
2)、これは殆ど人が漠然としか考えてない。もっというと、2~3ヶ月でなんとかなるって思ってる人多すぎ。
先にも書いたが、2~3ヶ月じゃ指も出来上がってないから全く弾けないと思う。
 
で、最後は3)。
ウチではコレを最も重要視してるが、今のところ全員オレが求める答えを出してくれなかった。
答えは「諦めない心」なんだよな。w
 
オレ自身、レッスン自体は楽しくやりたいと思ってる。
でも、具体的目標を立てたら、そこに向かって真っ直ぐに進んで欲しい。
途中辛い事や嫌な事もあるだろうけど、そこは諦めないで頑張って欲しい。
モノにするには数ヶ月から数年は掛かる事に挑戦するわけだから、相応の覚悟を持って始めてほしい。
だから、其のことを説明するんですよ。
で、納得した人だけ、次回から来て下さいって話になる。
 
ウチで教室始めた頃は、3ヶ月もすると殆どの初心者が心折れるんですわ。
特に、成人してるいいオトナの方々。
中高生は熱中すると早いんで、大半は3ヶ月もするとパワーコード位はイケる様になるんですけどね、オトナの方はやっぱ時間がかかる。
でも、上達の遅いオトナほど練習しないんですよ。
まぁ、解らなくもないんで、そこは無理に攻めたりはしないんですが、なんとかやりくりして練習時間作って欲しいなぁ?って思うことがよくあった。
 
で、「3ヶ月も通ってるのに、上手くならないのは先生が悪いんじゃないか?」って話になってくる。
いやいや、ちょっと待って下さい。w
オレは練習法や色んな理屈やテクニックを教えますけど、それを”練習”して”習得”するのは貴方でしょう?って思うわけです。
だから、習得したい本人が練習してくれないと、どんな優秀な先生が優秀な教え方しても、絶対に上手くならないのが「芸事」なんですよ。
つまり、ギター演奏は「芸」なんですね。
日本式で言うと、鍛錬や修練が必要な項目なんです。
それを怠ってしまうと上達しないのは当り前なんです。
 
なので、ウチではこの「諦めない心」に納得できない人は断ることにしたんです。
なんせ、自分で練習しないのを先生の所為にされて評判落とされても困るんで、覚悟のできたヒロ出来ないのを
 
多分、貴方の街にもギターの先生がいると思います。
ただ行けば弾けると思ってるなら、それは勘違いですから、改めて下さい。
むしろ、自分でやる気さえあれば、ギター教室なんか行かなくても、ロックギター位は弾けるようになります。
でも、その道程は長くて遠いわけです。
だから、少しでも短く近い状態にするために、巷のギターの先生を利用して下さい。
ギターの先生は貴方よりも沢山の知識経験テクニックを持ってる筈です。
其の殆どは長年かけて試行錯誤して習得した匠の技の筈ですから、その技を短期間で試行錯誤せずに直ぐに答えを教えてもらえるのがギター教室ですが、結局練習は自分でするしか方法がありません。
 
なので、時間がかかるかもしれませんが、「諦めない心」が大切です。
あ、このコラムのフィードバックは、Phantom of sorrow のiOSアプリをダウンロードしてもらって、アプリのContactからメールで頂けるとありがたいです。
あまり小まめに対応できないかもしれませんが、がんばりますのでよろしくお願いします。(^^)

■プロフィール
2005年:HMバンド「MARVERICK」にてCDデビューし、香港・ドイツ等の海外興行を成功させる。その後、地元札幌にて来札するの国内外の著名アーティストのOAやサポート・共演をこなし、ジャンルやスタイルに拘らない自由な活動を行う。 
2006年:女性ボーカルのPOPバンド「鈴音」の活動を通して、SHINJIと知り合う。 
2008年:ベースのSHINJIと共に「Phantom of sorrow」を結成。